アフリカ スーダンのドクトル カワハラ
外務省の医師として赴任。五人に一人の子供は五歳まで生きられないスーダン。
「川原君、君はスーダン人に対して医療行為をすることは 日本政府が医療行為をしたことになるんだよ。君の仕事はこの国に来た日本人を診ることだ」
「しかし、この現状をみてほってはおけません」
「だめだ」
「わかりました。外務省をやめます」
日本にはなんでもある、でも何かが足りない。
スーダンにはなんにもない、でもなにかがある。
そのなにかを日本に伝えたいと 酋長たちといっしょになっての活動を今も続けている。
年に二回、日本へ戻る。資金集めのための講演活動と家族や友人に会うために。
その講演が群馬であった。講演の前座で 川原医師の歌を即興でつくって 歌わせてもらったのだ。
講演はスーダンの写真をみせながら。
写真をくっきり見せるために 会場中を真っ暗にすることを彼は主催スタッフに要求した。
それはスーダンのことが主で 私はその次だという彼の想いなのだろう。
そして最後にある歌を流しながらのスライド上映。
スーダンの子供たちの瞳が客席を見つめる。流された歌はさだまさしの「風に立つライオン」私は聞いていて この歌のモデルが彼なのだと錯覚した。錯覚したのだ。この歌は20年以上も前の歌なのだ。
「わたしは たまたま医者で たまたまスーダンだったのです。それだけなのです。みなさんにもきっとたまたまがあるはずです。こんな話を聞きました。はちどりの一雫という話です。森が火事になりました。動物たちが逃げ出しました。するとはちどりが川から水をくちばしに含み 火事の上にたらしました。何度も何度も。すると森の動物たちがいいました。そんなことをしても無駄だ、消えるわけがない。するとはちどりがいいました。私は私のできることをしているだけだと。
今日はどうもありがとうございました」
1000円あると マラリアの検査を四人が受けることができる。
ドクトル カワハラの NPOロシナンティスのHP
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